睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、寝ている間に何らかの理由で気道が塞がってしまい、呼吸が一時的に止まってしまう疾患です。この疾患では、大きないびきをかいている最中に、いびきが突然止まり、数十秒間呼吸が停止します。脳は酸素不足を察知すると一時的に覚醒し、呼吸が再開されますが、再び眠りに入るとまた呼吸が止まる——このような状態を一晩中繰り返すことが特徴です。
その結果、本人はしっかり眠ったつもりでも、実際には質の高い睡眠がとれておらず、疲れが抜けなかったり、日中に強い眠気を感じたりします。放置すると、居眠り運転による交通事故のリスクが高まるほか、高血圧、心筋梗塞、脳卒中などの重大な疾患につながるおそれもあります。
下記のような症状がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
まずは「アプノモニター」という検査機器をお渡しし、ご自宅で睡眠中の状態を記録していただきます。検査では、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI:無呼吸低呼吸指数)をもとに重症度を判定し、必要に応じて追加の検査を行います。重症の(閉塞性)無呼吸症候群の場合は、「CPAP(シーパップ)」治療を検討します。
CPAP治療とは、就寝中に鼻マスクを通じて一定の空気を送りこむことで、気道の閉塞を防ぐ治療法です。(閉塞性)睡眠時無呼吸症候群において、標準的で効果的な治療法であり、安全性も高いとされています。
TOP